今回は、住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」について
いろいろ感想を綴っていきたいと思います。
ちなみに、私は何回も読んで毎回泣いてます(笑)。
私の大好きな本の中の一つなので、
未読の方にも興味を持っていただけたら
いいなと思います。
イントロ
物語の主人公である「僕」は、クラスの中でも地味な高校2年生。
そんな「僕」がある日、クラスの中心的な女子、「山内桜良」の秘密を知ってしまう、、、
彼女は膵臓の病で余命宣告を受けており、病気と共存するために『共病文庫』という名で日記のようなものを書いていました。
『共病文庫』を読み、秘密を知ってしまった「僕」は、
その後彼女に誘われるがままに時を共にしていくのだが…
※以下は小説「君の膵臓をたべたい」のネタバレを含みます。
感想と考察
ここからは読んでいて気になったところの感想や、
「これってどうなったの?」というところの考察を
入れたりしていきたいと思います。
舞台
まず、そもそも舞台となったのは何処なのかですが、
「僕」が住んでいるのは、富山県高岡市と言われています。
高岡市だけでなく、ほかの県や市がモデルの描写もたくさんあり、
聖地巡礼として訪れる人も多いと聞きます。
私も一度巡ってみたいと思います。
なぜ【】が使われているの?
キミスイでは、
物語内で主人公である「僕」が名前を呼ばれるときに必ず
【秘密を知ってるクラスメイト君】
のように【】内に、その関係性などを用いて表されています。
では何故僕が名前を呼ばれるときは、【】が使われているのでしょうか?
作中で「僕」は名前を呼ばれたとき、
相手が自分をどう思っているか考えることが趣味だと言っています。
つまり【】が使われているのは、
相手が「僕」をどう思っているのかを「僕」が予測し、
その表現がそのまま【】の中で使われている
のではないかと思います。
「僕」のおみくじ
山内桜良と旅行した際、
二人は大宰府天満宮でおみくじを引いています。
山内桜良は大吉、「僕」は吉。
彼女のおみくじに描かれていた『病、やがて治る』の後のやりとりはほほえましいものでしたが、
「僕」のおみくじに書かれていた「良縁来る」というのが、
後々読み返してみると1年後の伏線というかなんというか、
対応しているなって思いました。
この旅行の後、さまざまなやりとりを経て、
結果として1年後「僕」は恭子と友達になり、
一緒に桜良の墓参りに行っています。
この時の描写が桜良との旅行のときと描写が似ていたり、
セリフが重なっており、その巧みさに感動した人も多いかと思います。
時間はかかりましたが「僕」は彼女の遺志通り、恭子と仲良しになりました。
「僕」が桜良と同じように恭子にも接していて、
1年前のおみくじにあった「良縁来る」というのは
叶っているんだなと一人感動しました。
まとめ
今回は感想というよりは考察(妄想)的な記事になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
キミスイは本当に素晴らしい小説ですし、
まだまだ気になった所はあるので、
第2弾も作ろうかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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